服装第一主義

トライチェイサーの作り方

TRCS2000


男の子の夢、それはライダーマシンに乗ること。
それもライダーマンマシンとかじゃなくてちゃんとバカみたいなハリボテのカウルが付いていてめちゃくちゃにカッコよくて速そうなバイクに乗りたい。ああそうだ、俺は今、ライダーマンマシンをディスっている。


そんなわけで「いつか気分が乗ったら自分でいろいろ作ってマシントルネイダーにしよう、気分が乗らないでもそのままで翔一くんのバイクだし」という打算も込みで去年購入したVTR1000Fだが半年も乗らないうちになんかヤバい部分、脳噛ネウロとかじゃないと侵入できないような部分がメコメコにブッ壊れてしまい修理見積もり20万


そしてそんなことになっているのを見計らったかのように母親から「大型バイク売って原付に乗り換えないとすべての資金援助を打ち切る」という無慈悲な神の宣告が発動

「じゃあ乗り換えたるわい」と新たに手に入れたのがこちらTS125R



一応原付二種という区分なのでなんか文句を言われたらその一点で乗り切ってやろうという気持ちで購入した。平成元年生まれのバイクだ。まさか自分より年上に跨がるとは思っても見なかった


話がそれたがこのTS125R、なんかに似てると思わないか?



そう、トライチェイサーだ!!




といってもよくわからないと思うからここに


トライチェイサーのベース車として一部で有名なGASGASのパンペーラの写真をここに持ってきたぞ



そしてここにはTS125R


この二つを見比べると・・・・・・





完全に一致






言いたいことはわかる、俺も思ってたよりディメンションとかが違ってて驚いてる。 だけど俺たちは配られた手札でどうにかするしかない




さて買ったのは2017年の一月



外は寒かったので家の中で作業をする。
このころには引っ越すことが決まっていていろいろヤケになっていた



うんてい みたいな色だったフレームの塗装を剥がして



グレーに塗っていく。





言い忘れてたけど今回目指すのはトライチェイサーブラックヘッドバージョンだ


五代雄介が普段乗っている方。だって俺は変身できないから。



インターネットをみてたらなんかエンジンを開けた方がいい的なことが書いてあったので何となくエンジンを開けてみたら壊れた。俺はもうインターネットを信用しない。


仕方がないのでヤフオクで中古のエンジンを仕入れて載せ替えた。


余計なお金がかかったが多分結構すごいことをしたので「俺は無敵」感に満ち満ちている、この感じならトライチェイサーも作れる。


でもうっかりバイクを倒して家の壁に

ドデカい穴を開けたので、バイクを家の中に入れるのはやめた方がいい。





さてフレームとタンクがいい感じになったので次はカウルをいじっていく
たぶん頭さえいいクオリティで作ることが出来れば他の部分は何となくそれっぽく出来ていればトライチェイサーになると思うので、カウルは真横から見たときに同じ形に見えるようカットしていくことにした。



というわけでそれっぽくしたのがこれだ。

シュラウドはパンペーラのそれにあわせて小さくカット、そしてタンク全体を覆っているように錯覚させるために色分けした。 シュラウドを切ったら当然ラジエターが丸見えになったのでもはやシュラウドと呼べるのか怪しいがまあいい。

サイドカバーもパンペーラにあわせて尻上がりのラインが出るように思い切ってゼッケンプレート部分を全摘出した。 そしたらバッテリーボックス丸見えになってしまったのでとても困ったのをよく覚えている。

でもその後でダミーマフラーをつけたら丁度よく隠れたのでよかったと思った。





そのあと1週間くらいしたら頭が冷静になったのか


このどこにも繋がってないダミーマフラーが横に張り出してるのが滅茶苦茶ダサく思えてきたので



元のマフラーの角度にあわせたちっちゃいやつに変えた。
マフラーの外径と塩ビ管の内径が偶然ドンピシャだったのでマフラー側は被せただけだったりする



あと細かいところだとフロントとリアのフェンダー、ヘッドカウル、シートを交換、あとサイドカバーを延長したりもしている





個人的にこの角度がB-KINGっぽくて一番カッコいいと思う。





まあボディはこのくらいでいいだろう。そう思うことにした。







問題は頭だ。


カウルの自作方法なんて皆目検討もつかないのでとりあえずインターネットで

「トライチェイサー 作り方」

と調べたらこんなページ が出てきたのでそれをモロにパクッた結果できたのがこちら




ホームセンターでスタイロフォームという丈夫な発泡スチロールを買い、それで作った
デカければデカいほど安かったので調子に乗って畳くらいあるやつを買ってしまったので車を借りることにしたのだが、 なにげに軽トラに乗るのは初めてだったのでかなり興奮して「あ、あの!軽トラ!!貸してください!!」とサービスカウンターで叫んだら実際には軽バンだったのでかなり恥ずかしかった思い出がある。



スタイロフォームの残骸達よ…


とここまで完成したのでさっきのホームページを読み進めていったらこの段階までで更新が止まっていたので俺はもうインターネットは信じない。


そういうわけでこれからこのページでは俺がトライチェイサーを作るまでのアレコレを記録していこうと思います。



TRCS2001

というわけで作り始めて半年以上がたった11月、なんか唐突にまたやりたくなったのでまたやることにした。 半年、というかもはや一年も放置していたのは3LDKという無限の作業スペースと金とやる気がどこかへ吹き飛んだせいなのは言うまでもない。

別にそれらが返ってきたわけではないが、やる。



こちらが半年以上寝かせたトライチェイサーの角部分、完成したらウインカーとミラーの役割を果たしてくれるはず。 まだ角張っているので、角を落としていい感じにする。






ええやんか




そしてこちらが本体部分、後にヘッドライトが入ることになるだろう。

しかし、ひさしぶりに見るとなかなかひどいクオリティだ。 ぱっと見でも左右非対称なのがわかる。むかって左側の顔の方が出来がいいのでそっち側を丁寧に作ってそれをあとから反対にトレースしたほうがよさそう。どうすればトレースできるのか解らんがまあ調べればなんか出てくると思う。

とにかく表面がガタガタなのでカッターで削ってなめらかにしたい



しかしカッターでは刃の長さが足らずにどうしても変な角度が付いてしまうのでクソガッタガタになってしまうことを作業開始してから思い出した、そういえば半年前もそうだった、おかげでまたガッタガタだ。

表面をならすのは諦めてヘッドライトが入る部分を貫通させようと思った。 でもこれもカッターの長さが足らない。そういえばそうだった。



というわけで買ってきたのがこちら棒ヤスリ
鬼おろしの如き凶悪さだがこれが100円で売ってるんだから最近はすげーよな

こいつがマジで効果テキメンで発泡スチロールに対して刺突・斬撃・切削全ての攻撃属性を兼ね備えているので今までの苦労がウソみたいにサクサク作業が進む。



というわけでようやく貫通したヘッドライト穴。






このあたりでそろそろヘッドライトをどうするかってことを考えようと思うのだが、ひょっとするとこれ



ジャイロキャノピーのやつがピッタシカンカンなんじゃねえかと



早速バイト先の現物から型を取ってきた




デケェな…




うん、デカい。ハリー・オード大尉かよ。


まあこのことはまたあとで考えよう。







その後、内側をガッツリ削ってこう



後ろ側はこう


割と順調と言える。






そういえばあれからもうちょっとネットで調べたらこんなブログも見つけました。
なるほど、参考になります。







TRCS2002

というわけでまた続き。




あれから気合いを入れて内側を削り続けた結果、ついにライトが入った。






ギリギリっぽいけどまだまだ削れる余地はあるので大丈夫だと思う




このライトの角度も「たしかジャイロもこんな感じだったよな」と勘で決めたけど俺の勘は結構正しいので特に現物を取り寄せたりはせずに次へ進むぞ



ライトを入れるために入り口?を若干削りすぎてしまったので


茶色い線のあたりまでカウルを盛っていく




ここで登場石粉ねんど。破壊した壁の修理にも大活躍だった彼の出番だ。




ライトの穴以外にも全体的に削りすぎたところを盛る。
しかしこう粘土、というか"クレイ"っていうのかな?これを弄くってるとなんかこう、"アーティスト"感がして気分がノッてきますよねぇ…



というわけで盛りましたのがこちら。結構いい感じです。



あとまだ先の話ですが中古パーツ屋で適当に拾ってきたウインカーのレンズが


かなりドンピシャだったのにはテンション上がりました。



それからまたインターネットを探してたらまたまたまたこんなブログを見つけてしまいました。





しかし2016、17年でこうもポコポコとトライチェイサーが産まれてるのはなんでだ?



あー…



リアルタイムで見てた層がちょうど大人になったのか……



TRCS2003



というわけでジャイロキャノピーのヘッドライトが届きました。

そうです、別にサボってたとかこれ以上進めるとどう考えても面倒な作業にぶつかるなとか思っていた訳ではなくジャイロキャノピーのヘッドライト届き待ちの時間だった訳です。
ジャイロキャノピーのヘッドライト、文字数が稼げていいですね。小四の頃に知っておきたかった単語だ。
ヤフーカードとかいうクレカを広告に言われるがまま作ったらTポイントが1万くらい貰えたのでそれで買いました。実質タダです。ジャイロキャノピーのヘッドライト。

それでは一応やっておきましょうか








ハリーオード大尉





そうでもないな




おいおいおい


なんだこの突起は!入らないじゃないか




というわけでまた内側を削ります


どんどん壁が薄くなる、中盤のアルフォンスの鎧並にペラペラです。





せっせと(夜中に)削ってなんとか入りました



そしておなじみ石粉ねんどでまぶたを作って





両方入れたらこんな感じ





結構良い感じ。横から見ても破綻してないですね。




さてこのヘッドライト、本物は

このようにかなり濃い青色なんですがたしか青色ヘッドライトは道路交通法的に完全アウトだった気がするのでどうしようか考え中です





なんか調べたらTRCS2000A(量産型)はライトが白?なんですね





あとビートチェイサーは黄色か



黄色もありかなー…







TRCS2004


どうも、いままでちまちまと作ってきたトライチェイサーの頭ですが
トライチェイサーには頭よりももっと重要な部分があるってこと忘れてませんか





そう















トライアクセラーですよ。

設定ではトライチェイサーのカギ兼アクセル兼ハンドル兼特殊警棒というトンデモアイテムでさらにクウガのモーフィングパワーによりタイタンソードへと変形するハイパーロマンアイテム。 そのあまりにロマンすぎる設定のせいか量産化の際にはオミットされるという憂き目にあったこのトライアクセラー。
僕のトライチェイサーにはちゃんと装備してあげたいと思うのです。




しかし、

実際のハンドルは警棒が収納できるほど真っ直ぐじゃないのと
ブレーキホースやアクセルワイヤーなどのコード類が繋がっていること
あとティファールみたいなハンドルに命を預けたくないというのと
カギとして持ち歩くと考えたくないくらい邪魔そうなのと
あと持ってる時に職務質問を受けたら終わりそうという様々な理由から今回は実装を見送ることになりました。

ああやっぱりオミットして正解だわ。




でもやっぱり見た目だけでも近づけたいので色を塗ります。





こちらシルバーに塗装されたスイッチボックスとアクセルワイヤーカバー
いきなり塗装済みなのは僕がうっかりさんだからです。

作業中の写真を残せる人っていうのは病的マメか専属カメラマンがいるかのどっちかですよ





そしてこの上からクリアレッドを塗ります
なんか銀色の上にクリアカラーを塗るとキャンディカラーになるらしいです。





100均の筆をつかったんでめちゃめちゃ毛が着きまくりました。くそったれ。





色はまあまあ、ややギトギトですがケレン味は出てるんじゃないでしょうか
とりあえずこれでよし!




〜今日のトライチェイサー情報〜



スズキRMX250Sベースのなんか違うトライチェイサーがある







一応公式なのに顔とフェンダーの間の箱がダサすぎる







TRCS2005






トライチェイサーの顔、最新版です。


あれからいろんな部分を削ったり盛ったりしていい感じにしました。





これで原型はひとまず完成ということでいいでしょう!




原型ができたらそれを元にして雌型(プッチンプリンでいうケース、チンポでいうマンコ)を作るんですが そのためには原型が先細りの形でないといけない(型から外れなくなるから)
というのと、あまりに原型がデカすぎると抜くのがムズイんじゃないかということで







このように大胆に分割してみました

羽パーツの一部を鼻筋ところに追加して引っかからないようにしました。
ちゃんと先細りになるようにカットしたのでこれで大丈夫……




かと思ったらよく見ると羽パーツが抜けない形状になってしまいました。
なんかもうめんどくさいので結局合体して雌型を作ることにしました。




再合体したのがこちらですね。
ちょこんと出っ張った角だけカットして後付することにしました




そろそろ雌型を作りたいのですが、このままでは型と原型との間の摩擦力がハチャメチャに押し寄せてきて泣いてる場合じゃなくなってしまうので、原型の表面をツルツルにしてパーティーの主役になろうと思います。






それが完了したのがこちらです。紙のガムテープをまんべんなく貼っただけです。





いよいよ準備が出来たので雌型を作っていきます。




そんなときに使うのがこちら石膏


思ってたよりシャバシャバ






一度塗り






二度塗り






三度塗り









明日……無事に外れるか?否か?







TRCS2006


どうも、あけましておめでとうございます。

もう年が変わって10日も経とうかという日にちになっていますが確か去年のクリスマス前、ぼくはこんなことを言っていました「石膏で型取ったんで明日外しま〜〜〜〜す(笑)」と。


いや、たしかもうちょっと口調は落ち着いていたと思うが実質そんな感じだった。少なくとも心の中はそんな感じだった。


そんでもう年も明けたから言うけどあれはハチャメチャに失敗した。それはもう写真とか取る暇もなく粉々に霧散した。いや、実際にはジワジワと時間をかけて自らの手で破壊したんだけどなんかもう写真とか撮るテンションじゃなかった。もう触った瞬間に「あ、これ失敗だ」とわかっちゃったからね。石膏全然楽しくないわ。部屋も粉まみれになるし。髪の毛も運動会後?ってくらいゴワゴワになるし。早く帰ってメリットしなくっちゃな?って余計ゴワゴワになるわ!メリットって、ラックス買ってこいよババア!!


はいというわけで、時間も経って多少落ち着いたので前回の敗因を分析してみると
・とにかく石膏の層が薄すぎたこと
・複雑でデカいものをワンピースで抜こうとしたこと
・なんか補強になるかも、と思ってティッシュを貼りつけたこと
・下地と石膏が癒着していたこと
・石膏が乾燥で固まると思っていたこと
などが挙げられるので今回はそれらのウンカス要素をすべて取っ払って作業していきたいと思います。


というわけでまずは分割
この間は1ピースでしたが今回は7ピースと鬼のように分割することに決めました。



こうやって目の落ち窪んでる部分を別パーツにしました。あ、あと石膏との癒着を防ぐために下地もガムテープからアルミテープに変えてます。前まで100均で売ってたのに見かけなくなっちゃたんだよな。



はい、全体に貼りました。



ウイングにもテープを貼って、半分ずつ石膏を塗っていく



ヘッドパーツも分割して塗っていく



仕切りを外すとこんな感じ、牛乳パックの型が取れている……




ここからもう半分を塗っていくのだがそのまま塗ると石膏同士がくっついて分割もクソもなくなってしまうらしいのでそれを防ぐために「カリ石鹸」というよくわからんバカ高い石鹸を塗らなくてはいけないらしい



らしいのだが、よくよく調べるとカリ石鹸=ボディソープっぽいのでこちらを用意した






この中の水酸化K(カリウム)がカギを握っているっぽい。本当か?これで失敗したら普通に泣きたくなるのだがこういう部分をケチっていくのが俺の生き方なので仕方がない










以上が今回の仕上がり。マジで成功してくれよな!!









〜新年あけましてトライチェイサー情報〜

なんかインスタをみてたらこんな人がいました

https://www.instagram.com/p/BR5k_pDAKZ3/?taken-by=ningyou_ouji

濃いめの顔立ちなので微妙だがどうやら日本人?らしい。コスプレの人っぽいがGASGASのランドネ(公道も走れるトライアル車でコンセプト的にはパンペーラに近い)をベースにトライチェイサーを完成させている男だ。 濃い顔なのでこういうのが似合う。羨ましい。


以上







TRCS2007


さて、いよいよ石膏をはがすぜ!!


と行きたい所なんですがまたしてもモロモロに剥がれてしまったので今度こそは気合いを入れていきたいと思います。


といってもこれ以上石膏をブ厚くしても乾きにくくなるし自重で壊れてしまうだけ

そこで必要となるのが「サイザル麻」とかいう違法薬物の一種なんですがこれがまた末端価格キロ2000円と非常に高価でしてマジでなんで工作にはこんなに金がかかるんだと憤慨しながら100円ショップをうろついていたところ






「パームマット」とかいう園芸に使うやつがいかにもな見た目をしていたので買ってきました。






これがほぐしたやつです。完全にいけます。






そしてこれが補強し終わったやつです。完全にいけました。






そしてそして、よく見ると?






ちゃんと分割線が出ています!よくやってくれましたボディソープ。ありがとうボディソープ




そして、、、いよいよ……







パッカーーーーン!!!!!






これが雌型じゃーーーい!!!!!




というわけでドンドンいくぜ!ついにFRPだ!!


と思ったら、なんか樹脂はそのままではサラサラすぎて塗りづらいので、トロトロにして塗りやすくするために炭酸カルシウム(タルク)と呼ばれる謎の粉が必要らしいのだ


しかし、探せどない。
なんか薬局とかスポーツ用品店とかペットショップとかにあるらしいけど全然ない
ドイトにもハンズにもジャンボエンチョーにもない、どうなってんだキャシー中島




あちこちまわってようやく見つけたのがコレ






鳥のエサって、牡蠣殻って






粉末というにはほど遠いのですり鉢で細かく砕く
謎の時間だ。なんで鳥のエサをすり鉢でゴリゴリしてるんだ、オレは・・・






結局後から「悪さをしない粉末ならなんでもいい、最悪小麦粉とかでもいい」という情報を発見したので砕け散った石膏の残骸をタルクとすることにした。本当になんだったんだあの時間は。










いろいろと準備をした


FRPに使う樹脂はえげつない臭いがするので流石にベランダに来たが作業中にお隣の子供が覗いてきたので「ごめんよ、だからおかあさんには内緒にしておいてくれよ」という念を込めて睨んでおいた。






さて塗る






不純物の多さよ






寒いと固まらないらしいのでヒーターを当てて硬化待ち






とりあえず今日はここまで


bye!!



TRCS2008


雌型にFRPを流し込んでいよいよ!!

というところで「樹脂臭すぎ問題」と「日本氷河期突入」というふたつのデカすぎる問題に直面。 部屋の中じゃ絶対やりたくない、かといってベランダで作業なんてもっとヤダというジレンマを解決するためひたすら暖かくなるのを待っていたらあれから一ヶ月も経ってしまいました。




そんでこちらがなんとか石膏から取り出したウイングですが
結論から言うとこのFRPは失敗です。









一応はみ出してる部分を切って綺麗にしてみましたがこれはヒドイ。






なにがヒドイって謎の陰毛にピントが合ってることももちろんなんですが、表層の樹脂と二層目のガラス繊維がきちんと密着してないせいで肝心のエッジが出てないんですね。これはおそらく重力に逆らってガラスマットを貼ろうとしたせい。
そして何より見た目が汚い。なんだこのザラザラ。こちらはおそらく、というか完全にカキ殻のせいです。ちきしょう。




というわけで今回用意したのはこちら!



ポリエステルパテです。
前回どうしてカキ殻を砕いて樹脂に混ぜるなんていうトンチキなまねをしてしまったのかというと、元を辿ればタルク(炭酸カルシウム)がどこにも売ってなかったから。そしてなんでタルクが必要だったのかと言えば液体のポリエステル樹脂に混ぜてゲル状・パテ状にしたかったから。ということはハナっからポリエステルパテとやらを買えばよかったのだ。






その証拠に見ろ!こんなにキレイでトロトロだ!!ったく、余計な手間を取らせやがって……






そのポリパテをこの随分前にパカッと剥がしたヘッド部の雌型に塗っていく






う〜ん、マンダム。






乾燥待ちの時間に他の作業を進めていく


それがこれだ、




ゴミじゃない




マフラーだ。




なんかせっかくだからあの特徴的なマフラーカバーもちゃんと作ろうかなという気分になったのだ。
とりあえず土台にWR250Rのマフラーカバーを買ってきて、それに塩ビ管とノコギリ刃のブリスターパックを組み合わせたらいい感じになりそうだったのでこれをベースに粘土で形作っていく。






ちょっと削ってこう






さらにアンテナをつけてみるとこう
一応、突起物的な違反に引っかからないように普段は引っ込んでいてカッコつけたいときには指示棒を伸ばす、みたいなイメージでいる。






そしてもういい加減慣れてきた石膏作業、ちゃちゃっとブッかけて硬化を待つ




今度こそ完成しろよーーーーー!!!!!






P.S.
押入れの奥からトライチェイサーの設計図?というか採寸図?が出てきたので一応載せておきます……





TRCS2009


たしか去年の11月から「トライチェイサーの作り方」と銘打ってちょこちょこと更新してきましたがいつまでたっても完成しない。
ていうかもう4ヶ月も経ったのかよやべー、という感じですがここへきて、ようやく進捗らしい進捗を読者の皆さんへお届けできますよ、




っと。いうわけで3、2、1、はいドンっ!!











抜けたー!!抜けたぜぇーーーー!!!!

穴を開けてさらにドンっ!!






いいですね〜〜〜〜、うんうん。




ついでにこの間の失敗ウイングと組み合わせてみると……?






クゥ〜〜〜、カックイイッ……


いや、一時はね、もう永遠に完成しないんじゃないかと、材料費をケチって石膏で型取ってるからダメなんじゃねえか、もう最初っからシリコンでやっときゃよかったなと 日記のタイトルもカッコつけて「TRCS200X」ってつけてたけどなんかもう今年(2018)までにホントに完成させられるのか不安だったもん。 最悪それまでに完成させられなかったら闇医者みたいな佐野史郎のコスプレして「真相がわかり次第、追って報告する」とだけ書き残してこのページ消そうと思ってたもんね。 まあウソなんだけど。


ハーイ、次いきまーす。






というわけで当然のようにウイングも抜けたぜ

しかし左右が分かれてしまっているので…






接着!!

モヒカンを切り落として…






オッケイ!!




さらにウインカーもつけていきますよ、っと






ドリリリリリリリリリリリ……






ドリリリリリリリリリリリ……






ドリリリリリリリリリリリ……






イエーーーーース!!!!!









はい、というわけでここらで『第二章・石膏型からFRP抜くの大変編
終了とさせていただきます。


次章以降は『FRPツルツルにするの超大変編』『電装部品つけるの結構大変編』『塗装も割と大変編』『いよいよ車体に付けるの一番大変編』等が予定されております。(第一章は原型作るの大変だったけど今考えると全然簡単だったし楽しかったなぁ編でした)



TRCS2010


どうもこんにちは、皆さんどうですか?もう飽きましたか?

私としてもこんな制作過程を書いてる間にやすりがけの一つでもした方がもっと早く完成するんじゃないかという考えが頭をよぎらないわけではないですが、 こういうのはとりあえず書いといたほうがいい、とにかく書いといたほうがいい。だから書く。そしてお前らは読め。そのあとに褒め称えろ。




というわけで今回はライトとかをじゃんじゃん取り付けていこうと思いますよ。






こういうパーツを適当な板で作ります。今回は加工のしやすさからMDF板を使いました






そんで黒く塗ってこう






ライトがこう収まる






前から見たらこう、実にnice...








次にまたMDFでこんなパーツをつくる
そういえば前にMDFを雨ざらしの場所でつかったらブヨブヨにふやけて大変な目にあったのを思い出したのでアルミテープで軽く防水してみた。さっきのやつにもした。







これにはウインカーがこう着く






そんでもってこう






さらにヘッドパーツにホールソーでデカめの穴を開ける






羽にも開ける






そんで合体させてウインカーを通す!うむ、ベリーグッド…








あらためて見てもベリーナイス……






お次は本格的に羽と顔を合体させていく






角の枠組みを大まかに作って、






パテを盛る、盛りまくる。昇天ペガサスMIX盛りだ。






さらに羽の裏側が開いていてカッコ悪いのでフタをします。
まずダンボールで内側に壁を作って、







やはり昇天ペガサスMIX盛りだ。
これだと内側の段ボールが回収できないがまあいつか腐るだろうからここは朽ち果て待ちという手を取らせていただく。






そしてパテが削ったりできる硬さになるまでに電装系の作業をすすめる






がんばってこういうコードをつくります






そんでこう。これでたぶん電気が点くはずだ。知らんが。






気を取り直して本体の作業へ戻ろう






まずフタの方、いい感じに硬化しましたがこのままだとウインカーの球が切れるたびに大工事になってしまうので






フチだけ残して切り取りました。
ここにはまたあとでフタをします。







そして角、ここはもう






ひたすらに研ぐ、もうそれしかない
そしてようやく登場、作業中の自分。この日は友達を家に招いておいてそれを完全放置しつつ作業を進めたので奇跡的にこの写真をゲットできたのだ。ありがとう友人。







その後スーパー磨いたものがこれだ。
もう完成だろ。これ。







なあ?

TRCS2011


正直に告白しよう。









マフラー作りたくねえ









いやだってさ、一個目の石膏は取り出しに失敗して粉々に粉砕。二個目はなぜかFRPが固まらずにそのままおしゃか。いい加減イラっときて3個目・4個目を一気に作って一気にFRPまで抜いたらゴーヤかってくらいボコボコ。 それでもまあどうせパテを厚塗りするからいいかと思ってたら材料切れ。なんか外は雨とか降ってたし手持ちの素材で何とかするかと大量に余ってた石粉ねんどをパテ代わりにしてその上から残りごくわずかな樹脂でコーティングすれば行けるだろうと出来上がったのがこれ









完成した直後はまあよかったけど、一晩明けて見てたまげたね。枕元に置いてあるこの粘土細工感溢れる造形物に。こんなもん付けらんねぇ。


しかしまあわかるだろ?散々時間かけてこんな泥人形つくってる間にカウルの方は






ハザードフォームになって






ガングロギャルになって






こういうのつくって






おでこクリスタル(通称)もくっつけて






電装系もバッチリにして






思い切ってライトもイエローにしちゃったりしちゃってるわけ




そりゃあもう早く取り付けたいよ、走り出したいよ、マフラーなんてやる気でねえよ。

あー、この気持ちなんか知ってるな。あ、あれだ。
ガンプラで武器以外組み立てちゃったときのあれだ。あと戦車の履帯が最後に残ってるときとおんなじあれだわ。









なるほどね〜。



TRCS2012

お前らぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜










出来たぁぁぁああぁあああぁぁあ!!!!!!!!













出来たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉおぉぉぉぉおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!













































マフラーが







アンテナも伸びる(写真は忘れた)



3/12「 疾 走 」


というわけで今度こそ、、、、、、











出来たぁぁぁぁぁあああああああ






ああああああぁぁぁぁぁぁ






あぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!!!







構想2〜3年、制作期間4ヶ月、費用考えたくない


を掛けてトライチェイサー2000・ブラックヘッドバージョンが今ここに完成したぜぇぇぇぇ!!!!!!!


一条さんへ        
俺、『中途半端』はしません!
きちんと完成させますから!!
       山下ラジ男


と言ってもお金や手間の関係で妥協した部分や取り付けてみて初めてわかった違和感(フロントフェンダーんとこのスキマとか)みたいなものがないわけではないので今後じっくり手直ししていくと思います。(本当か?)

そして気になる乗り心地ですが、まあ流石に推定2〜3キロの重量物がハンドルに付いたわけですから押し引きは相対的に重さを感じるもののまあ許容範囲。たぶんジェベルとかもこんなもんだろう。さらにエンジンを掛ければフロントヘビーな感じも安定感と言い換えることができますね。まあこれでオフロードを走る勇気はないけれど・・・

あと気になるのがスピードを出すとフロントに振動を感じることですが、カウル取り付けと同時にフロントタイヤをトライアル系の柔らかいやつに変えてしまったのでそっちの影響であることが否めないです。教訓・同時にいろいろ変えるとなにが原因か解らなくなるぞ!!








というわけで今日はオリエンタルな味と香りの店・ポレポレに来ています。

ポレポレは外観だけ使ってるらしくて中はめちゃくちゃ広い。






メニューも充実






ハンバーグ旨い






ここでバイトしたらウケるだろうなと思ったが平日昼間なのに結構混んでたし時給が書いてないのが怖かったのでやめておくことにした。もしかしたら760円とかかもしれんし




というわけで「トライチェイサーの作り方」これにて終了です。長い間ありがとうございました!!










しかしこの顔、







なんか見覚えがあるな・・・




うーんと




えーと






あっ!









ブラックビートだ!!




(完)







続・トライチェイサーの作り方


まずこちらの画像をご覧いただこう。





お次にこちらの画像と見比べていただきたい





どのあたりが大きく変わったか分かるだろうか?




そう!




ここ!!







はい、ここ。
このウイングの前端部の緩いカーブ。どうやらここがデザイン的に大変重要な部分だったらしく、前バージョンではここが一直線だったためなんかパチモノ感が出てしまっていたのです。


この曲線を出すためにですね、一度この部分を完全に破壊。





上から継ぎ足しで樹脂をそそぐという大工事を経てここに至りました。


というわけで

改善点1・シルエットが本物に近くなった






そんでこれ

改善点2・ツルツルになった









この写真とかからよくわかるようにバージョン1は見てもデコボコ、触ってボコボコ、3m離れて逆光でようやくサマになるというありさま。 正直自分でもヤベーなと感じていたので色塗って以降はあまり寄りで写真は撮ってませんでした。


しかし、電動サンダーという文明を導入したことによりツルッツルに。





ツルツルになっていくのが気持ち良過ぎたので、これ以上削ると自壊しかねないあたりまで削ってしまいました。これがレーシック手術だったら失明よ。


でもまあこれが機械任せでがむしゃらにやってれば終わるというものでもなく、削りすぎたところにパテを盛ってまた削って削りすぎてパテを盛ってのひたすら繰り返しでして、 ここにくるまでに黒のジーパンが2本ほど白のジーパンになってしまいました

しかしまあ、やっぱりちゃんとやすり掛けすると塗装が映えるね。


そしてまたこれ

改善点3・塗装




前回はなんとなくこんなもんだろうと艶黒とジャーマングレーで塗装していたんですが





なんともこう、のっぺり、とした仕上がりになってしまったんですよね。


そんでこれなんでかっていうと、車とかよく観察すると分かるんですが白色、とか赤色とか一色に見えがちな車でも本当にただの白とか赤だけで塗られていることはまれで、「ホワイトパールマイカ」みたいな名前でキラキララメラメが入ってたりするのが普通なんですよね。というわけで今回はマットブラックとガンメタリックを使ってみました。



かなり理想のカラーになったと思います。




そして最後にこれ

改善点4・フロントフェンダー




前回、またこれも何とかなるやろと車体に取り付けた結果。あの忌むべきアゴ下枕トライチェイサーと全く同じフォルムになるというハプニング。










どっちもスズキのバイクなので、さもありなんという感じですが、とにかくアゴ下に隙間があるのはカッコ悪い。


どうしようかと考えた結果、フェンダーを半分にぶった切ることに。





わかりますか?
後ろ半分はもとの取り付け場所に、前半分はカウルに直付け。という風にしてみたんですが、意外と違和感なくハマってると思いませんか?結構いいですよね。僕は満足です。





とまあ、前回は取りあえず完成させたい気持ち(あの直後に2週間くらい家を留守にする用事があったのでいったん形にしないと気になりすぎて死ぬと思った) が先行してガガっとやってしまった感があったのでまあ出来もそれなりだったんですけど、作った人はそういう事情が分かってるから (あと普通にテンションが上がってるから)悪いところからは目を反らしていい部分だけを見ることができるんですが、 外側の人間はそんな事情知ったこっちゃないのでダイレクトに出来の悪い部分が目に付いてしまうんですよね、そうですよね、わかります。


マフラーのエッジダルダルやんとコメントをくれた人、イオンの駐輪場でしょぼいクウガと言ってくれたバイク乗りの方々、 あとオモコロライターのかまどさん。大丈夫です。きっと僕に「いつでも他人から評価されてると思って行動しろ」と教えてくれたんですよね。はい、わかってます。全然怒ってません。ほんとに。ぜってぇブッ殺すからな




あと車体全体を映した写真が一枚もないのは、マフラー作るのダルすぎて完全に放置しているからです。たぶんあと3年くらいかかると思います。












http://radiomountain.at-ninja.jp/