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服装第一主義

TEXT

夏フェスバイト



まずはじめに言っておくが、こいつは驚くほど中身が無い。
そしてあろうことか、たいしたオチもない。
死ぬほど夏を満喫したやつだけ読んでくれ。

忠告したので、はじめる。



これは俺が大学3年の時の話。
夏休みも間近にせまり、中学からの友達とフェスに行こうって計画を立てたんだ。
シーブリーズのCMみたいに「フェス、いきませんか?」とかいきなり知らない人に話しかけたら、 うちの母親よろしく「あの娘、最後何言ってるんだかわかんないね」な状態になりかねないので 僕はちゃんと昔から知ってる友達にちゃんと発声練習をしてからこう切り出したんだ。
「今年夏フェスにいかないことがあるだろうか、いやない。」

計画段階で、仲間の一人がどうせならフェスでバイトしないかって言い出して 俺も夏休みの予定なんて特になかったから二つ返事でOKを出した。
それで、ネットでバイト募集をしてるところの中から一つの派遣会社を選択した。 もちろんライブが見られるユルそうな会社。そこはぬかりない。

早速、説明会に参加した訳だがそれはもういきなり隣にいたやつが 身分証明書もハンコも持ってきてなくて摘み出されたり、 僕がそいつとたまたま同じタイミングで部屋に入ってきたせいで友達と間違われてなんか目つけられたらしく
「遊びじゃねぇから、職場だから、遊びたい奴は帰ってくださいっ」って言いながら こっちをもう赤いレーザーでも出るんじゃないかってくらいに凝視してきて、それに気付かずに前に進もうとした俺の腕をケビンがとっさに掴んだ。 状況が全くつかめていない俺の顔を見るとケビンは「やれやれ・・・」といった表情で暗視ゴーグルのようなものを取り出し俺の頭に被せてくれた。
「Wow...」
金庫へ続く通路には侵入者を探知、もしくは攻撃する類のレーザーの光がうごめいているのが見えた。 IQ180を超える頭脳を持つケビンは俺の頼れる相棒。「ケビンが居なければ・・・」そんな場面は数えきれないほどあるけど少なくともまた一つ増えてしまったことは確かだ。
「わりぃケビン、今度ダニーのオヤジの店でうまいチキンでもおごるぜ」
「じゃあその日はチキンが手に入らなくてカリフォルニア中のケンタッキーが臨時休業になるな」
「おいおい、勘弁してくれって」
「「Ha!ha!ha!ha!ha!ha!ha!!」」

じゃなかった、説明会だ。説明会の内容は
「見たいコンサートがあるなら、自分でお金を出してチケットを買おう!!」
「時間を守るのは、社会人の常識だよね!!」
「もちろん、わかってると思うけど仕事中はケータイも禁止だ!!」
みたいな終始、人をおちょくっていくスタイルのビデオを見させられたり、 一言でも聞き逃したら罵声を浴びせられるような雰囲気を纏った早口で滑舌の悪い男が登場したり、 アナルのシワの数まで書かされるんじゃないかと思うほど個人情報を搾り取られたりと散々なものだった。
こんなんだったらアダム徳永のスローセックスを倍速で見てた方が有意義な時間を過ごせたはずだが夏フェスのためだ、背に腹は代えられない。

夏フェス当日
始発じゃどう考えても間に合わない時間を指定された僕たちは前日から現地に近いホテルに泊まり、そこから会場へと向かった。、 そのホテルのベッドのマットレスが沼の次くらいに腰が沈みこむので全く寝られず、疲れも溜まる一方だったので結局床で寝たのはここだけの秘密だ。

会場に着いた僕らは、いかにも体育会系なオッサン(マイケル富岡より黒い)の要領を得ない説明の後、 何人かのグループに分けられさまざまな業務に割り振られることになった。
グループ分けってところでピンと来た人もいるかもしれないが、当然の如く僕だけ友達と別れてしまった。
僕と同じグループになったやつは、集合時点ですでにTシャツの色が変わっているオッサン、手の爪・手の皮膚・下唇をバランスよく三角食べする平田、そして距離が近い山崎の4人。
まさに死のグループDだ。

死のグループDに割り振られた仕事は入場チェック
会場に入ってくる客をいったん止め、「失礼しまーす」と言いながら胸の谷間を覗き、必要ならば懐中電灯で照らし、「ありがとうございました!」とおっぱいに一礼する。
そんな仕事だ。
僕らはまったくライブを見ることが出来なかったがそんなことはどうでもいい、谷間をチェックすることに必死だった。自分たちに与えられた仕事を全うすること。 ただそれだけに真剣だった。オッサンはお辞儀のたびに汗をまき散らし、平田も大好きな皮膚を断ち、そして山崎はいつもよりもっと近く、何千回何万回と谷間を覗き続けた。
俺たちはもう仲間、戦友だった。
死のD組?そんなの関係ない。何を言われようと関係ない。俺たちは一心不乱におっぱいを覗きこむだけだ。みんな心にGoProを持っていた。 大きいおっぱい、小さいおっぱい、黒いおっぱい、白いおっぱい、硬いおっぱい、柔らかいおっぱい、みんなおっぱい
「おっぱいに国境はない。もう争う必要なんてないんだ!」
俺たちは目に見えないGoProを頭上にマウントしながらライブ感あふれるおっぱいを心に記録し続けた。

そしてフェスは終わり、僕の夏も終わった。
どうやら僕らのグループは他よりも終わるのが遅かったらしく、会場のどこを探しても一緒に来た友達の姿はなかった。 心配になり、なにか連絡が来てないかとケータイをみると、一通のメールが届いていた。

「駅のホームにて待つ」

このメールを発見したとき、23時7分、そして終電23時15分
そのときIQ180を誇る僕の頭脳がフル回転し、一瞬にして次の答えをはじき出した。

「・・・あと8分!」

来た時に調べた情報だと駅と会場の距離は1.5キロ、普通に歩けば20分弱はかかってしまう。 そして僕は高校1年のときハンドボール部をやめて以来全く運動をしていない、身体は15時間以上おっぱいを見続けたせいで既に満身創痍 このピースから導き出される答えはただ一つ「終電に乗ることは不可能」だ。
だがその時、ふと脳裏に友達の顔が浮かんだ・・・

「データがなんだ、そんなものに意味はない!俺は友情を信じるぜ!」

僕は大地を力強く蹴ると駅に向かって、終電に向かって、友に向かって走り出した。
もう体は限界だった、だけど自分でも驚くほど速く走れた。小学校6年生の平均タイムに届くかという、経験したことのない速度域。

風が強い・・・


もう目が開けてられない・・・


くそっ・・・届けっ、とどけぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!





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あの、ホントにあと一歩
ほんっとうにあと十秒というところで終電を逃してしまいまして、結局他のみんなと近場の漫画喫茶に泊まることになっちゃったんですよ。

それでTシャツとかは着替えがあったんですけどこんなことになると思ってなかったもんで他は全く持ってきてなかったんです。 なれないダッシュなんてしたもんだからめちゃくちゃ汗かいちゃって、とにかく着替えたい。ズボンはともかくパンツだけは履き替えたい、そんな気分。

フェスが終わって気分がハイになってたのもあるんですかね、もうシャワー浴びるついでにパンツも洗っちゃおう、ていうかパンツ履いたままシャワー浴びちゃおうなんて思っちゃって ノーパン始球式も辞さない覚悟でシャワーを浴びたんですけど、ずぶ濡れになったパンツをちょっと絞ってちょっとタオルで拭いただけでほぼパーペキに乾いちゃってサラサラの快適パンツ状態。 その日穿いてたのはユニクロのエアリズムってやつなんですけど、エアリズム凄い。ホントに凄い。



みんなユニクロのエアリズム買おう






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